ゼファー750 70,000km走行車のメンテナンス その2


その1はこちら
 
 リヤ周りを済ませたら今度はフロント周りです。
 メインハーネスとメインキーも交換なのでメーター類を外すと、さすが17年物の汚れです。
 ステムベアリングとフォークオイルも交換です。

 全てを洗って組み込みます。ステムベアリングは2度ほど交換した事があるそうで、そんなにも酷くは無かったのですが、一式で作業するときは交換してしまうのが得策です。後になって一番最初にダメになりますからね。 
 コレで足回りは全作業終了です。フロントサスはハイパープロのスプリングが入れてあったのでリヤサスもハイパープロのエマルジョンタイプとしました。
 磨り減っていたディスクローターは前後共サンスターのノーマルサイズに交換。フロントキャリパーとマスターシリンダーはブレンボに。リヤもキャリパー、マスターを純正新品に、ベアリング類も全て交換したので、正にグレードアップした新車状態です。
 次はハーネス類の交換です。既にライトスイッチ等が加工して付けられていたうえにカチカチになっていました。
 何故か茶色の線が切られて放置されています。よく今までショートしなかったですね。

 ハーネスを外した所でキャブを外します。今まで1度も外した事が無かったそうですが、その代わり潤滑油やグリス類はスプレーしていたそうで、結果こんな状態に! 凄いですね〜汚れを塗り重ねちゃったんですね。(笑)
 インシュレーターも変えたことが無かったそうで3番の周りが怪しく汚れています。

 まずは外側を洗いまくります! 油コーティングのおかげ?で洗うとこんなに綺麗になりました。
 後は分解洗浄です。

 エンジン周りも外せる物を外して洗浄。

 インシュレーターは表面にに亀裂が入っています。
 外すとやはり3番はリークしていた模様です。
 3番4番のインシュレーターを比べると汚れ方が違います。ギリギリのタイミングで交換です。ホントはもう少し前の時期に交換が理想ですね。
 フロントスプロケット周りも洗浄です。ココは洗浄前の画像を取り忘れましたが、ココもチェーンオイルを塗る一方だったので、それはもう想像以上の状態でした(笑)綺麗になるとスッキリしますね。オイル洩れもこれで発見できるようになります。

 組み立て時にエアクリーナーボックスも洗おうと思って分解した所、吸気口の消音のために付いているスポンジがヌタヌタになっていました。コレも交換ですが何故かプラスチックの枠とセットでしか買えないので、コレはちょっとどうなんでしょうね? この後ハーネス、ハンドルスイッチも交換(グリスは最小限で平気ですよ!←その1を見てください。)、クラッチ、アクセル、チョークワイヤーも交換して納車しました。
 
 後日、車体がとてもシャッキリして気分良く乗れるようになった!と言う事ですが、「手、足の直接当たる部分が古いままだけど、変えたら換わりますか?」と言う事でグリップ、ステップ、チェンジリンク、クラッチレバー、ハウジング(アッコサート)も交換したのですが、これも喜んでいただけました。
 直接触る部分を換えると感触がすごく変わるので、ガタが有るな〜と思っている方はぜひ換えてみる事をお勧めします!  

今回Tさんには買い換えるんだったら!と言う事で思い切った作業のご注文いただきましたが、ここまでやっても新車はまだまだ買えない金額で済みます。
 乗り換える車両が見当たらないと言う方! リフレッシュ作業の見積もりいたします。ぜひ一度お越し下さい。